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生大喜利の審査形式について

最近色々思う所あるので書きます。まずはよくある審査形式をまとめます。

 

 

印象点方式

採用例:大喜利天下一武道会大喜利マジック杯、など

いわゆる「一番面白かった人に手を上げてください」の方式ですね。なんだかんだで個人的には一番好きな形式でもあります。

メリットとしては集計の楽さ(人数にもよるが)、納得感(演者側、観覧側共に)、審査に全員参加できるあたりでしょうか。1答あたりの点数に上限がないってのもメリットに分類してもいいかも。

デメリットとしては序盤~中盤のボケが結果に反映されにくい、手数を出す行為が意味を持ちにくい、審査基準がはっきりしていない&人による、といったところか。しかしそういったところを含めて納得感や会場の一体感といった意味ではトップクラスじゃないでしょうか。

多摩地区大喜利会のように1人3票を自由に割り振ったりってのもここに入るかな。

 

 

加点方式

1答ごとに数名の審査員による採点がなされ、加点されていく方式。もっと細かく分類することができる、がキリないのであんまりしません。

 

1名1点方式

採用例:オオギリダイバー、うどん杯など

審査員が手を挙げた分だけポイントが入る方式。更に細かく分類すると鴨川杯予選の「5人中3名挙げたら1ポイント、全員挙げたら2ポイント(うろ覚え)」のような”審査員の総数より貰えるポイントが少ない形式”や、逆にEOT予選の「3名中1名挙げたら1ポイント、2名挙げたら2ポイント、3名挙げたら5ポイント」といった”審査員の総数より貰えるポイントが多い方式”がある。

 

誤解を恐れず言うとこの形式は結構ヤバいと思っている。悪い意味です。近年このルールを採用してるところがやたら多いように見えるんですが、全く良い形式ではないと思ってます。もっとここは議論されるべきだとも思ってます。

メリットとしてはなんといっても結果が数字で現れることでしょう。競って負けても、ポイントで負けてるなら仕方がないと思える。しかしそれは審査が本当に正確で公平であることが大前提となります。

まず第一に、「面白いと思ったら手を挙げる」ということの曖昧さがあります。面白さってそんなディジタルに 面白い/面白くない で分けられるものじゃないでしょう。ちょっと面白い、面白いかと言われると微妙だがいい回答ではあるなあ、面白いけど点はあげたくないな、一生忘れないほど面白い……と、様々な面白さがあると思うんですが、これを手を挙げる/挙げないに落とし込むのは絶対無理があると思います。この審査形式ではしばしば「会場にはウケてるのに全く点が入らない回答」やその逆の「会場にはウケてないのに満点入ってる回答」が現れます。何度も経験ありますがこれはやってる側でも見てる側でも納得がいかない。

よくあるのは誰かがボケて、0点で、でも誰もが(今のは0点ではないよな…1点か2点はある)と考えてみんな挙げちゃうパターン。で慌てて下ろしたりしてグダグダになるやつ。これなら1人が会場のウケとかを見て点数決めるほうがよっぽど良いと思います(例:オオギリダイバー練習会)。余談ですがダイバーはお手てさんがバランサーやってるのでこの問題は軽減されてますね。

こういうことあるから集計側も大変だしね。あとギリギリで手を挙げた人の分の点が明らかに入ってなかったりとか、どう見ても手元間に合ってなくて心配になったり集中できなかったりとか、そもそも正確に集計できてるこれ? ということがままあります。

とりあえず言いたいのは1人1点ってのはやめたほうが良いんじゃない?ということ。例えばFリーグは1人2点持ってましたし、進行もゆっくりめなので周りを見てから点を付けるってことができましたね。(しかし、周りを見てから点をつける、ということは、その審査員の中に「理想の点数のビジョン」というものがあり、それに可能な限り近づけるために自分の点数を決めているわけで、これだと審査員が複数いる意味があるのか?とも思う)

 

ちょっと分かんなくなってきちゃった~~~次行きます

 

落城大喜利方式

採用例:落城大喜利

1答ごとに0/1/3点を振ってるんだから広義の加点方式になると思う。まあ落城は審査で勝ち負け決めたりってのはないし、MVPを選ぶところに関しては完全に印象点方式なのでなんとも言えないのだが……。審査員は冬の鬼さん1人であるが、さっきも言ったように1人というのは数人よりもよっぽど正確に決められるので問題なし。

デメリットとしては審査員にかかる負担、(全体のウケを考慮するしそもそも博識なので感じたことはないが)たった1人の審査員が回答を拾えないと点が入らない、あたり。いつもありがとうございます。

 

IPPON方式

採用例:多摩地区大喜利会など

審査員全員が手を挙げたら1点。分かりやすい。「全員が手を挙げるような回答を出す」というのが共通の目的になるのであんまり不公平感感じたことないかもしれない。ウケたのに1人挙げなかったらそれは自分が悪いってことで。

 

多分まだあるけどとりあえずいいや

 

 

ベストアンサー方式

採用例:大喜利名人戦、ローテーション大喜利など

審査員が好きな答えをいくつか選んで、その回答を出した人に点が入る方式。これはある意味印象点と加点のハイブリッドみたいな感じですね。落城とか地獄大喜利もそうだけど、ボケを振り返るってのは盛り上がるからいいよね。

回答が書かれたボードが置かれて、それより面白かったら手を挙げる→過半数にが面白いと感じたら更新される、という方式もベストアンサー方式かな。

メリットは集計割と楽、振り返りで盛り上がれるあたりか。記録しやすい=ログに残しやすいというのも見逃せないね。目立ったデメリットはあんまり思いつかないかも……? 強いて言えば1答に入る点数に上限があるから、めちゃくちゃ面白いの1個出すよりそれなりに選ばれるの3個出すほうが勝ったりはするか。でもそういうルールだしで終わる範疇だよなあ。てかそれなりに選ばれるの3個出すのむずいわ。今の話ナシで

あのボケが入らないの!?みたいなのはある程度仕方ないかなあと思う。入らなかったってことはベストアンサーじゃなかったんだから……。

 

地獄大喜利形式

採用例:地獄大喜利

これはもう地獄大喜利形式としか言いようがない。加点+ベストアンサー方式って感じですね。わかんない人は長くなっちゃうんで調べてください。

現状公平性って意味では一番かなと思います。この前のわくわくしてんだよ会でドロー2人+もう1人で決まるってのが割とあったんで、審査員が5人や7人になったらより正確かなーとかちょっと思ったりもした。まあ大変さ増すけど……。1人の大喜利をじっくり見れるのもいい。

デメリットとしては審査に少々知識というか慣れが必要なところか。試合時間も結構長くなっちゃいますね。だから地獄大喜利なのだが。

 

 

 

ウーーーー絶対まだあるけどとりあえずこんなもんか。転脳児予選は審査員による見えない形での加点ですっけね、まああれはあれで公平って言えよう。

EOTでも色々荒れてましたがとにかく1人1点形式はほんと見直したほうが良いんじゃないかと思います。なぜだか分からんが流行りすぎ。あとやっぱり審査員が3人と少なめ、かつ変わるのってかなりまずいのでは……と編集しながら思った。

ここまで言っといてアレなんですけどほんといろんな形式に文句つけるつもりは微塵もないんです!!!!!俺は大喜利しに行って楽しめず帰ったことなんて一度もないよ!!!!!!!大喜利自体はルール関係なく楽しいものなので……。

みんながより納得できるようなルールに変わっていけばもっと楽しめるようになるんじゃないかな、あまり言及されないがここいらでルールについてもう一度考え直すのもいいんじゃないかな、と思っただけです。

 

そんなわけで良いルール考えてるんだけど簡単には思いつかないね~~~~~~。印象点形式をベースに、前半頑張った人を拾えるように前半後半で分けて2回採点するとか考えたけど何してもテンポロスが発生するので難しい。メモ程度ならできると思うけどそういったこと大喜利中やりたくないんだよな。結局今残ってる形式ってそれなりに優秀だったりするな~。

まあ暇な時また考えたりするかも。審査形式だけじゃなくて遊び方だってまだまだ無限大な感じだし大喜利すげ~